第三幕。本読み。
僕が幼少期、山形県の実家で夕食後、蚊帳の中で本を読んでいたら。
父親方のお爺さんが。僕の名を呼び。
書物読め。
ンダズー。書物読め!
と言い続けていました。
僕は東京生まれの東京育ちですが。
家族の事で。ある一定の期間、両親の実家である、山形県で長い期間過ごしていました。
読書、本読み。
になると、その山形県で過ごした日々を思い出します。
従姉妹の姉さんや。従兄弟のお兄さんや、義理の叔母さん、叔父さん。
姉さん、兄さん、先生。綺麗な先生。
などなど、美しい思い出として残っています。
だからこそ、僕の中での本読みは。美しい思い出なのです。
今でも、文庫本を開くと。
山形県で過ごした日々を思い出します。